京都ならではなのでしょうか?

10年前に初めて大谷本廟へやって来た時に、隣にあるこのお店が何なのか分からなかった。その時に失礼を承知で何のお店なのか尋ねた。
お墓にお参りする方のためにお花を売ったりしているお店ということだったのだが、奥の壁に整然とならんでいるものに目が行った。カステラの箱くらいの大きさの木箱で、名前と住所が墨で書いてある。かなり年期が入った感じ。
お参りの時に使うお線香とかのお墓参り一式が入っている箱だということ。ここは「マイお墓参りグッズ」をキープしてある場所だったのだ。お墓参りが頻繁に行われているところだから成立するシステムだと感心した。もっとも、お墓参りは昔ほど頻繁でないとは聞いたけれど。
そう言えば、大谷本廟へ納骨する手続きをする時に、前に並んでいた家族の中年の男性が小さい化粧品ブランドの袋をプラプラ振り回していたのだけれど、順番が回って来たらその中からおもむろに小さい骨壺を出したので驚いた。聞き耳を立てていると、お墓は別にあるのだが大谷本廟へ分骨して納骨しているようだった。お寺との関係性が田舎とちょっと違うと感じた一瞬だった。
やはり、田舎者からすると京都はスゴイところ。